
フィラリア予防は知ってるけど細かいことは分からない方は多いです。フィラリア感染症のリスクが高くならないように予防薬の投与の大切なことを知っておきましょう。
①地理的な分布:
南の暖かい地域だけでなく、今は北海道でもフィラリア予防は必要です。
②予防開始前の血液検査:
毎年検査する必要があります。毎月予防している犬でも予防プログラムの一環として必要です。
③宿主:
犬だけでなく猫も感染します。猫のフィラリア症は肺に寄生されるため発見が難しいです。
④感染源:
蚊が媒介します。蚊は厳密にいうとガレージや温室など暖かい環境を維持できる場所で越冬します。
⑤温暖化の影響:
環境変化によって対策しなければいけない期間が長くなりつつあります。
⑥屋内の感染:
屋内飼育の動物にも蚊に刺されるリスクはあります。予防は必要です。
⑦虫の大きさ:
子虫は0.3mm顕微鏡で確認しないと見えません。成虫は20~30cmのそうめん状の虫です。心臓の大きさは握り拳の大きさで右心房から肺動脈腔の広さではぎゅう詰めになります。
⑧治療:
一度心腔内に入った成虫を駆除するのには毒性の強いヒ素のような化学物質が必要で、なおかつ死んだ虫が肺塞栓を起こす危険が高いです。
⑨追加予防:
蚊が繁殖する水溜まりを作らないようにし、蚊が活発になる夕方は屋内で過ごしましょう。