
アジソン病は副腎皮質機能低下症とも言われ、副腎から出るホルモンのコルチゾールとアルドステロンが産生不足のために引き起こされる病気です。
コルチゾールは別名ストレスホルモンでストレスと闘うのに役立ち、アルドステロンは水分と電解質の調節に役立ちます。細かな分類はありますが、原発性アジソン病が一般的で免疫の問題で発生します。
アジソン病の症状は、元気がない、活力がない、弱々しい、食欲がない、体重が減る、とにかく静か、嘔吐する、下痢する、体温が低い、身体が揺れる、心臓の動きがスローなどの生きていく力に乏しい様子の総合です。
病歴や家庭での様子を聞いたのち、身体検査をし、血液検査を行います。電解質は典型的なアジソン病でない場合には異常値が出ません。尿検査や心電図検査を足すこともあります。決め手になるのは血中のコルチゾールホルモンの値を調べる検査です。朝から預かりで複数回採血をします。
アジソン病の治療はホルモン補充療法(経口投与)です。投与開始時は短いスパンで再診が必要です。投与を続けても治ることはなく、生涯薬を飲み続ける必要があります。コントロール不良になっていないか定期検診が必要です。
ペットホテルに預けるまたは入院するとき、また美容に出かけるときなどストレスがかかりやすい状況では薬の増量が必要になることがあります。